【レガシーシステム対策】システムの廃止・スリム化を評価する社内風土

大企業におけるシステム資源削減の必要性

私は、可能な限り外部サービス利用等に移行する、思い切って簡易な方法に切り替える決断をすることで社内システム資源の削減・スリム化に価値観高く取り組んでいくべきだと考えています。
社内にシステム資源を保有・増加させていくことにより、それを維持・管理・メンテナンスするためのコストが年々雪だるま式に増え、システム予算のほとんどが維持・保守に投下されるといった事態に陥り、大企業の機動性を損なっていくためです。

上記の点は、2020年12月に経済産業省が公表した「デジタルトランスフォーメーションの加速に向けた研究会 「DXレポート2」中間とりまとめ」でも指摘されています。2018年9月に公表された「DXレポート」では2025年の崖とも言われました。

上記レポートは非常に読みごたえもあり、やや難しいと思われると思いますが、重要な点をシンプルにすると

変化に迅速に適応し続け、ビジネスを変革できない企業は、競争上の優位性を失い、生き残っていけない

つまり、デジタル技術の利活用で業務プロセスを再設計する等により、生産性向上や新たな価値創造を行う必要があるといった「当たり前の取り組み」のことと解釈できます。

現実問題と地道な取り組み

現実的な問題として、数十年にわたり維持・管理・メンテナンス等を繰り返し続けてきた基幹システムから一気に脱却することは巨大プロジェクトとなり、経営資源投下、事業継続の観点からも非現実的だと思われます。
戦略的に「新たなシステムを基幹システム上に構築する」取り組みは、社内的にも目立ち評価される傾向にあるのではないかと思いますが、システムが持つ各機能が企業運営としてクリティカルか否か、他の業務代替手段は本当にとれないかなどを考慮しながら、「たとえ小規模でも一部機能の廃止・スリム化する方法を見出し、決断を行った組織を評価・表彰する」といった社内風土を醸成させていく必要があると思います。

一部処理効率が落ちるなどのデメリットが生じる点も出てくることが予想されますが、社内システム資源を価値観高く削減をしていく継続的な取り組みの繰り返しにより、戦略的なシステム投資に振り向けることも可能となり、企業の機動性を高め、さらには競争力の向上につなげていくことができるのではないかと考えます。

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